Thinkpad helix2のレビューである。
いまさらだが、中古やオークションを利用する際に、参考にしていただきたい。
Thinkpad helix2を一口で言えば、「2in1PC(ノートPC)としてダメだが、タブレット単体は、比較的によくまとまっており、お金を出して買ってもよい」である。
メモリ8GBのなら、15,000円前後なら、いい買い物だ。
メモリ4GBのなら、10,000円前後くらいで、いい買い物だ。
それ以上は、考え物だ。
amazon参考:Thinkpad helix 2
後述するが、キーボード(Thinkpad helix ウルトラブックプロキーボード・・・バッテリ内臓のもの)は、ダメダメのため、「無価値=0円」として、計算することを推奨する。
当方、無理して、このウルトラブックプロキーボード付きのものを買ったが、まったく使わず、即、粗大ゴミとなった。
当方の買ったのは、型番が「20CG0020JP」で、CPUが「Core M-5Y10c」で、メモリが「4GB」のものである。
なお、Thinkpad helix2という名称の通り、本機は、「2代目」である。
初代との違いは、CPUだ。
初代は、ふつうの「Core i」だ。
2代目は、省電力版の「Core M」となっている。
このあたりで区別するとよいだろう。
ところで、本機は、初代と異なり、タブレット自体の使い勝手が増している。
USBや充電口は、横になった。
MicroSDカードスロットも、横にある。SIMカードスロットも、横にあるはずだ。
電源ボタンも、反応がよくなった。
ウルトラブックプロキーボードは、ダメダメ
本機には、「ウルトラブックプロキーボード」というキーボードがある。
バッテリが内蔵されたもので、ハイエンドモデルという触れ込みだ。
当該ウルトラブックプロキーボードであるが、全くの無用である。
これを使うと『重さ』ですべてがダメになる。
当該ウルトラブックプロキーボードをタブレットに装着すると、総重量は、「1.72kg」で、昨今からすると、かなり重い部類のノートPCとなる。
最近は、1kgを切るノートPCがざらである。
よって、この重さは、致命的といわざるをえない。
あまりの“ずしり”さのため、当該キーボードの最大メリット「追加バッテリー」など、一瞬で吹き飛ぶ。重すぎるのだ。
また、当該キーボードは、ヒンジが硬い。
開け閉めが実に苦労する。無理に力を加えると、タブレット本体がたわんで、変形する。
当方、1~2度しか、使った記憶がない。そのくらい、使えないのであった。
また、当方の場合、不良品だったのか、当該キーボードを付けていると、異常に、タブレットのバッテリーが減るのである。
夜寝る前に100%近くあったのに、一晩空けると、本体のバッテリーが半分になっていたりする。
こうしたことからも、当方は、まったく使用しなくなった。
タブレット台にすらならなかった代物である。
テントモード・スタンドモードも、ぶっちゃけ、使わない
本機は、テントモードなどに、『変形』する。
買う前はかなり期待していたのだが、変形機能は、そう使わないことがわかった。
テントモードは不安定なので、すぐにやめてしまった。
何かで引掛けたら、即、落下しそうだからだ。
次に、L字のスタンドモードだが、やはり、キーボードが邪魔だ。
机だと、キーボードの分だけ、スペースが取られて、やはり、使わなくなった。
『変形』は、言うほどの用途はない。
当方の環境では、(ああ、このモードがあってよかった!)というシーンは、絶無であった。
100円ショップの台座があれば、十分だと思われる。
タブレット単体は、合格
さて、キーボードはダメだが、本体は、合格点である。
初代と違い、内部のバランスが良いのか、同じ「800g」なのに、格段に、重さを感じなくなっている。
よって、枕元端末やモバイル端末として、使えるレベルになっている。(やはり、絶妙に、やや重いが。)
また、初代にあったファンもなくなり、静かである。
本体は、薄くはないが、厚くもなく、まあ、及第点と言えるだろう。
本機は、11.6インチだが、ワード等での作文やエクセルの使用は、ギリギリできるレベルだ。
ネットの閲覧、写真・画像の整理にも、ギリギリできる画面の大きさだと思う。
ただ、老眼の方には、11.6インチでの作業は、厳しいといわざるを得ない。
thinkpad10のドックが使える
本機の最大のメリットは、タイトルに言うように、「thinkpad10のドックが使える」ことだ。
ドックがあると、本機の使い勝手は、実に良くなる。
PC本機としても使えるし、サブ機としても、使えるようになる。
本機の購入を考えているなら、「thinkpad10のドック」も、購入することを勧める。
充電の手間、周辺機器の手間、ディスプレイに繋げる手間等、格段に勝手がよくなるので、応じて、タブレットの使用率も、高くなる。
オークションでそこそこの数が出回っているので、多大なコストも手間もかからないはずだ。
amazon参考:thinkpad10 ドック
メモリに注意
本機のメモリは、オンボードなので、あとから増設できない。
windows8で使うなら、メモリは「4GB」でよい。
キビキビしていて、ストレスは少ない。
しかし、windows10で使うなら、メモリは「8GB」の付いたモデルを買うべきだ。
4GBでも、windows10は、使えなくはないが、そこそこの「もっさり」感は、覚悟すべきである。
2in1PCは、無理
本機を使ってつくづく思ったのだが、ノートPCにもなる・タブレットPCにもなる「2in1PC」は、無理だと悟った。
専用キーボードは、本当に、使えない。
専用キーボードは、タブレットのカバーにもなるが、正直、最近のカバンやリュックには、タブレット入れが付いてあるし、フィルムを付けるだろうから、持ち運びに、必須と言うわけではない。
んで、電車や新幹線、車内でガッツリ使うのなら、軽量のノートPCの方がよい。
カフェ等で使うなら、タブレット専用のキーボードより、ふつうのbluetoothキーボードや、thinkpadキーボードの方が軽くてよい。当然、他のPCにも使える。
amazon参考:thinkpadキーボード
当方は、専用キーボードには、こだわらない方がいいと思う。
まとめ的なこと
Thinkpad helix2であるが、先述したように、「ウルトラブックプロキーボード」がダメダメな以外は、非常に、まとまったタブレットである。
バッテリーの容量も、満足だ。
本体の重さも、及第点。
そして、周辺機器に、ドックがあるので、汎用性が実に高い。
タブレット単体なら、買ってもよいといえよう。
ただ、当方が悔やむのは、やはり、メモリだ。
4GBではなく、8GBのにすべきだった。
メモリが8GBなら、今後も長く使えたのに、と思う。