結論から言うと、OSが立ち上がらない・作動しなくなった→OSそのものから復旧できない→ならば、「回復ドライブ」で→ダメ、受付けない→…文鎮化という、哀しい事態に陥らないようにしておく。なぜなら、マイクロソフト製品だからである。
いまさらながらだが、windows10にアップグレードする前にしたことを述べておきたい。
特に、Windows8や8.1の人は参考にして欲しい。8系はBIOSからリカバリできないからだ。
プロダクトキーを捜す
windows8や8.1から「10」にアップグレードする場合は、念のため、「25文字」のプロダクトキーを控えておく。
というのも、最悪の最悪ケースで、PCがにっちもさっちもいかなくなった場合、公式からOSをダウンロードしてきて、再インストールすることが想定されるからだ。
windows8系の場合、OSのダウンロードはすぐできるが、インストール時に、プロダクトキーの入力が求められる場合がある。
8系には、従来のように、COAシールがPC本体なり製品なり外箱なりに貼られていない。
フリーソフトで、PCのプロダクトキーを見れるので、それを使って、メモするなりコピペするなり写真に撮っておく。
わたしが使ったソフトは「Windows Product Key Viewer」で、当該ソフトは、「winproductkey」などと検索したら出てくる。
このソフトは、落として解凍したらすぐ使える。インストールの必要はない。
起動させると、すぐプロダクトキーが表示される。
その後、寄付を募られるが、別にしなくて良い。ドネイト(Donate)しなくても、サイトのロゴが少しだけ表示されるだけである。
まあ、心苦しいので、公式のサイトをしっかり見るなりバナーをアレするなりして収益に貢献してあげよう。
なお、windows7の場合、OSのダウンロード時に、プロダクトキーの入力が求められる。(将来的にどうなるかわからないが、今は要入力だ。)
また、windows7が最初から入っていたメーカー製PCなら、おおむね本体にプロダクトキーが記載されたCOAシールが貼られているので、プロダクトキーを捜す必要はない。が、汚れていたり破損していたりするので、読めない場合や不安なときは、先のフリーソフトで調べておくべきだ。
先述したが、8系には、そもそもCOAシール自体がない。
マイクロソフトをなめてはいけない。
アップグレードにて、想定外のトラブルが生じる可能性は、実に高い。
プロダクトキーは、PCなりタブレットを「文鎮化」しないための配慮である。
特に、Windows8や8.1の人だ。「回復ドライブ」を作っているからといって、安心してはいけない。
実を言うと、わたしは一度、windows8.1のPCで大きな障害が発生し、仕方がないので、PCを買ったときに作成した「回復ドライブ」で復旧しようとしたのである。
しかし、PCが「回復ドライブ」を受付けず(認識しないのか作動しないのか不明)、完全に初期化する羽目になった。データはすべて真っ白だ。
マイクロソフト製品である。最悪、OSの全損を想定するのが賢明であろう。
故に、プロダクトキーを保管しておくことを勧める、という次第だ。
ちなみに、8系には「BIOS」がないため、直に「回復ドライブ」を起動できない。このため、実に途方に暮れることになる。
しかも、である。
アップグレード系のトラブルは、メーカー保証なり店舗保証が効かない場合が多々である。
そして、メーカー・販売店はマイクロソフトに、マイクロソフトはメーカーに『責任』を押し付ける傾向があり、いざトラブルとなった場合に、クソほど手間と時間を食う可能性が大である。自衛しておくに如くはない。
回復ドライブ
言うまでもないが、「回復ドライブ」を作っていないなら、念のために作っておく。
4GBのUSBメモリがあれば、windows8や8.1の「回復ドライブ」が余裕で作れるはずだ。
なお、当方が作ったwindows8の「回復ドライブ」は、「800MB強」しかなかった。
使ったUSBメモリは、保証のある「Lexar USBメモリ」だ。
まとめ
10化するときは、データのバックアップもそうだが、OSそのものの致命的なトラブルに備えておく方がよい。
windows7なら、まだ、リカバリディスクによる初期化できるが、8系は先も述べたように、リカバリという概念がないし、BIOSからの立ち上げがないため、深刻なトラブルに陥ると、『文鎮化』の恐れがある。
んなもんで、最悪に備えて「プロダクトキー」を控えておく、といった次第だ。
個人的なことをいうと、メインのPCはwindows10にすべきではない。
わたしが10化したものはヤフオクで買った「thinkpad helix」で、サブ機である。
わたしは、メイン機を10化するなど、怖くてできない。
よほどの事情がない限り、メインPCを10化しないほうがよいし、わたしのように、「PC柱(人柱)」からwindows10に慣れていくのが賢明だ。