はじめてPCを買う人が困るのが、corei7-7100uとかcore5-7y57といった意味のわからない語句の羅列である。
いうまでもなく、PCのスペック(性能)なのだが、慣れない人にとっては、数字とアルファベットの羅列にしか見えない。
そのため、何がよくて何が悪いのか、さらには、「値段」は妥当なのかが、ほとんどわからない。
PCのパーツで、簡単にわかるものがある。
たとえば、メモリは、「8G以上」と憶えておけば、事が済む。
しかし、「性能差」の出る「CPU」や「グラボ(グラフィックボード・ビデオカード・ビデオチップ)」は、よくよく調べておかないといけない。
そこで、勧めたいWEBサイトがある。
それは、「PassMark Software – CPU Benchmark Charts」である。
わたしがほぼ毎回使っているサイトで、ここを知って、PCの比較が格段に正確になり、下手なものを掴まないようになった。
使い方
使い方はカンタン。
PCのカタログや性能表にあるCPUやグラボの名称と一緒に、「cpubenchmark」と検索するだけである。
たとえば、「ThinkPad A285」というPCがある。
わたしが今買おうかと思っているPCだ。
amazon参考:ThinkPad A285
さて、この「ThinkPad A285」のCPUには、「AMD Ryzen5Pro」が…、
グラボには、「Radeon Vega 8」が搭載されているとする。
先に述べたように、数字とアルファベットの羅列で、素人には手が負えない。
しかし、先の「cpubenchmark」の語句さえ、頭に入っていればよい。
「AMD Ryzen5Pro cpubenchmark」と検索すれば、当該cpubenchmarkのページに飛べる。
先ほど、検索したところ、「Average CPU Mark・・・10118」であった。数年前のPCとは桁違いだ。
んで、グラボも同様に、「Radeon Vega 8 cpubenchmark」と検索する。
すると、「Average G3D Mark・・・1748」と表記された。これまた、かなりの数字である。
候補を調べる
たとえば、「thinkpad w540」という、モバイル・ワークステーションがある。
4~5年前のブツで、ようやく価格がこなれてきた。
amazon参考:thinkpad w540
CPUは、「Core i7 4700MQ」だ。
「Core i7 4700MQ cpubenchmark」と検索すれば、「7687」というスコアを知ることができるができる。
グラボは、「NVIDIA Quadro K2100M」だ。
「NVIDIA Quadro K2100M cpubenchmark」と検索すれば、「1328」というスコアを知ることができる。
比較する
「ThinkPad A285」のスコアは、CPUが「10118」で、グラボは「1748」だった。
んで、「thinkpad w540」のスコアは、CPUが「7687」で、グラボは「1328」だった。
「ThinkPad A285」の価格は、このページの作成時点で、新品で「9万前後」である。
「thinkpad w540」の価格は、このページの作成時点で、中古で「5~6万前後」である。
後は、どちらが価格に引き合うかを考えていけばよい。
こうした次第で、先の「cpubenchmark」という検索語句を知っていれば、PCの購入対象を「数字」で把握することができるといった次第だ。
オンラインゲームについて
PCを買う理由に『オンラインゲーム』があるのなら、先のサイトを有効活用して欲しい。
オンラインゲームには、「推奨環境」がある。
この場合、公式の言うCPUやグラボの名称を、先の「cpubenchmark」という語句で検索していけば、そのゲームの求める『数字』がわかる。
また、掲示板やWIKI等で、実際のユーザーの使用環境の書き込みがある。
たとえば、「CPUは○○で、グラボは××でプレイしているが、高画像モードでも、十分遊べてます」とか「▲▲と■■では、カクカク」などという書き込みがあれば、先のCPU等を「cpubenchmark」で検索して、数字で把握していけばいい、ってな塩梅だ。
先の「cpubenchmark」という検索語句を知っているだけで、PCの比較と購入が楽になる。
わたしは、その存在を知ってから、ずっと使っているので、ぜひ、活用していただきたい。「cpubenchmark」という語句さえ知っていれば、PC素人から脱却できる。